私は妻へ「それなら出て行けばいい」と言ってしまった。
私たち夫婦は子供の前でケンカなどしたことなかった
その場にいた7歳の長男は初めて声を荒げて怒る私に戸惑っていた。
妻は「それならもう出ていく」と言い息子に対して
「パパはもうママと暮らしたくないみたい、あなたはどちらと暮らしたい?」
と問いかけた。
息子は「パパと暮らしたい」と妻に対して告げた。
妻は涙を流しながら妻は出ていくのをやめその場は終わりを告げた。
私は経済状況は混沌としていたが息子と娘を路頭に迷わさないことに
自信があったし、食事も身の回りの世話も自信があった。
その時は本当に
「妻が一人で出て行けばいい」
と思ってしまったのだ。
妻との衝突を迎え、私たち家族はまた破滅へ向かう船に乗り込んだ。
私は子供達が私と過ごしたいと言ったことでたかをくくってしまっていた。
そしてなんとか経済状況をよくしなければという思いは底なし沼にいるように
もがけばもがくほど沈んで言った。
そしてついに自分ではどうすることもできない状況に陥ることになってしまうのだった。