叔母はまず借金や負債の整理をしようと言って来た
私は7年間にもかけ増やし、隠し続けて来た負債の記された
書類、ここ1年間ほどは何も手をつけれなかった未開封の書類を
紙袋2袋分ほど叔母に預けた。
真面目で責任感と情深い叔母はそれを持ち帰り、毎日できる限り
叔母の家に寄る様にと言った。
私は次の日から近くにある叔母の家に寄る様にした。
すべての収入と借金の管理を叔母に託す私は叔母が
必要な生活費を私の嫁に預け、私は毎日、できる限りの事業と
夜間の警備のアルバイトを続けた。
AM6:30に目覚め、AM8:00に子供達を送り出し、日中業務を行い、PM3:00に子供達を出迎え、PM5:00に警備のバイトへ向かう。
個人事業をしていると全ての時間が自分の責任によって管理できると言う事が何よりも良いと思っていた。
子供達の行事には夫婦揃って参加できるし、子供達と過ごしたい時は時間を調整できると言う事で頑張ろうと始めた事業だった。
その「自由」は3年ほど前から既に借金する為、借金を隠すために多く使われていた。
本来あるべき姿を完全に見失っていた。
まず、叔母が私に言ったのは「生活の質を高めなさい」と言うことだった。
「夜は寝て、食事はしっかりとる事、あなたが正常な判断を取れなかった原因はそこにある」と言われた。
私はその時はもう隠し事をする必要がなくなった状態だったので叔母に
「カウンセリングを受けてみたい、僕はどうやったらお金を借りられるか、どうやったら嘘がバレないか、今でもCMを見るたびにそう思う。その考えが体と心に染み付いている」
と相談した。
親身になり考えてくれる叔母は叔母の友人関係を通して「精神病院」を紹介してもらい
そこへ予約を取ってくれた。
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